毎日新聞記事で名誉毀損
元小浜病院医師が告訴
福井新聞 2018年02月28日
杉田玄白記念公立小浜病院(小浜市)の50代男性内科医師=昨年5月退職=が懲戒処分された問題で、男性医師が27日、行っていないつきまとい行為を女性看護師にしたと受け取れる記事を掲載し、名誉を傷つけられたとして、毎日新聞の男性記者に対する名誉毀損の疑いの刑事告訴状を福井地検に提出した。
同日、男性医師が代理人弁護士らと福井市内で会見し「存在しないつきまとい行為を繰り返し記事にされた。イン夕ーネット上に何度も掲載され、県外にも知れわたった」と話した。
告訴状によると、同紙は昨年11月8日付福井県内版で「つきまといで処分検討」の見出しで「50代の男性幹部医師が40代女性看護師につきまとい行為を繰り返したとして処分を検討していることが7日、分かった」などと報道した。
昨年3月から約半年にわたってつきまとい行為を繰り返したとする趣旨の記載について、男性医師側は「9月に旅行に出かけるなど関係性は良好でつきまといなどの被害があったとの記事は真実ではない」と主張。「記事でストーカー規制法違反で刑事罰の対象となりうる行為を行ったとされ、社会的評価を低下させられ、名誉を毀損された」としている。
男性医師は同紙と記者に対し、慰謝料や訂正記事の掲載を求める民事訴訟も検討していることを明らかにした。
毎日新聞大阪本社代表室は「告訴状の内容を精査して、適切に対応します」とコメントした。
出典
『福井新聞』2018年02月28日、30面
関連情報
- 毎日新聞による小浜病院キャンペーン報道 < 勝山剣光堂ニュース
- 毎日新聞による「幻のレンブラント」報道 < 勝山剣光堂ニュース
- 「新聞報道の意義 本紙記者が説明 太子高で出前授業」毎日新聞、2013年09月19日 {kn}