客が預けた刀剣 返還命じる判決
「勝山剣光堂」訴訟
読売新聞 2017年09月21日
日本刀販売修理店「勝山剣光堂」(福井市照手)が修理などのために預かった刀を客に返さないのは不当として、11府県17人が刀剣などの返還を求めていた訴訟で、地裁(林潤裁判長)は20日、請求通り返還を命じる判決を言い渡した。
判決文によると、原告17人は刀剣などの修理や販売を委託。その後、返還を求めたが、店主が所有権は店に移っていると主張し、拒否していた。林裁判長は「店主の主張を認めるに足りる証拠はない」と原告の訴えを認めた。判決後、原告の京都府宇治市の男性(53)は「大きな成果だが、私の刀はどこにあるのか分からず、本当に返ってくるか心配」と話した。
同店の店主勝山智充被告(48)は業務上横領罪などに問われ、地裁で公判が続いている。
出典
『読売新聞』2017年09月21日、朝刊、福井版、13版、28面