勝山剣光堂ニュース


勝山被告とNPOとインターネットオークション

勝山剣光堂ニュース 2018年09月05日


勝山智充被告が主宰するNPO法人EPOについては「勝山智充被告が見せる謎の証明書」でも取り上げました。福井県によって2003年1月に設立認証された法人ですが、どういう方法を使ったものか、その年のうちに国土緑化推進機構から150万円の助成金を引き出すことに成功しています。そして、その利用期限ぎりぎりである2004年6月末に勝山被告はオーストラリアを3日間訪問 (1) 。そこでユーカリ植樹を体験し、その記念写真をたくさん日本に持ち帰りました。以後、環境運動家として2005年にはNHKに出演 (2) 、2009年には市民大学講座で教壇に立ち、2009年から2016年に逮捕されるまでのあいだは福井県の環境アドバイザーを務めてもいます。しかし、こうして振り返ってみると、EPOの活動は設立1年目の公的助成金獲得と設立2年目のオーストラリア訪問が妙に際立っているだけなのです。それ以降は、もっぱらそれをネタにして勝山被告が自分を売り込んでいたようにしか見えません。

NPO法人EPOの活動として勝山智充被告が行っていたことのうち、はっきりしていることが二つあります。それは「WEBソリューション事業」と銘打って有料でウェブサイトの製作などを請け負っていたことと、ヤフーのオークションを通じて刀剣などの販売を行っていたことでした。NPO法人が収益活動を行うことは禁止されているわけではないのですが、その収益がどのように計上され、何に使われてきたのかなど、内閣府のウェブサイトを通じて公開されている資料からは、うかがい知ることができません。

WEBソリューション事業は少なくとも2004年8月から2005年4月までのあいだNPO法人EPOの公式サイトにおいて「NPOならではの格安 市場価格の半値以下で請負います」と宣伝がなされていました。それ以降は表立った宣伝は行われなくなったようですが (3) 、地元の企業や商店を主な取引先として複数のウェブサイトの製作と管理を行っていたことが確認されています。

ヤフーのオークションは少なくとも2005年8月から2009年3月までのあいだNPO法人EPOの公式サイトで告知が行われていました。また、勝山智充被告が2016年5月の逮捕時まで使用していたユーザー名 fullset18 の自己紹介欄には「当オークションのスポンサー様は美術刀剣店ですが主催者はNPO団体です」との記述が見られます。この他に勝山被告は「fullset18オークションNPOのブログ」というタイトルのブログを立ち上げてもいます。つまるところ fullset18 はEPOそのものと言っていいのです。

勝山智充被告が使用したヤフーオークションのユーザー名は少なくとも三つあることが確認されています。そのうち一番古いのが katsuyama18 (勝山18)。利用開始は2003年であり、これはNPO法人EPOの設立時期と一致します。このユーザー名が最後に使用されたのは2009年ですが、勝山被告の弁によると「ヤフーから一方的で理不尽な停止処分を受けました」とのこと。いつもの自己中心的な勝山節が、ここでも健在であることが見て取れます。勝山被告は同年中に一旦 kenkodo8 (剣光堂8) というユーザー名を取得するのですが、NPO法人が剣光堂ではまずいと思ったのでしょう。2010年になると fullset18 というユーザー名を新たに取り直し、これを2016年5月の逮捕時まで使用することになります。

fullset18 の評価欄を見ると、「非常に良い」または「良い」になっているのが1134件、「どちらでもない」が8件、「非常に悪い」または「悪い」になっているのが13件です。この割合からは意外にまともなオークション参加者という印象を受けるかもしれません。ただし一連の業務上横領事件においても、最初からだまされた人はそう多くはありませんでした。何度かまともな取引を行って相手を信用させておいてから、いきなりトラブルを仕掛けるというパターンが見られますので、この数字も、その可能性を考慮に入れて見る必要があるでしょう。

「非常に悪い」の評価に付されたコメントを見ていくと、勝山剣光堂の被害者にはおなじみの「真木」の書いたような文章に出くわします(真木は勝山智充被告の偽名ですので当然なのですが)。その中でも、ある二つの取引については、トラブルを仕掛けた相手が簡単にあきらめずに食い下がったものでしょう。勝山被告はわざわざ専用のウェブサイトを作って相手を誹謗中傷するという挙に出ています。それについては多くを語るよりも、現物を見ていただくのが早いでしょう(画像をクリックすると当該ウェブサイトが表示されます)。


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fullset18「このような落札者には要注意です」2011年


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fullset18「悪質落札者 Yahoo! ID」2014年


前者「このような落札者には要注意です」のケースは勝山智充被告の常軌を逸した嫌がらせに相手が根負けしたらしく、2011年2月20日以降のことは何も記されていません。おそらく勝山被告のやり得に終わったものと推察されます。ところが後者「悪質落札者 Yahoo! ID」のケースでは一転して警察が動いたようなのです。と言うのも勝山被告が「悪質落札者 Yahoo! ID」の末尾に自分でそう書いているからです —— 神奈川県警の知能犯係が捜査に乗り出し、2014年1月30日に勝山被告の銀行口座を凍結。2月1日には通帳を押収。勝山被告は福井署に出向き通帳の紛失届と盗難届を出そうとするも、いずれも却下。2月3日には銀行の窓口で暴れ、駆けつけた複数の警察官に現行犯逮捕された —— という意味のことを自分で書いています。随分と奇妙なことのように思えるのですが、どうやら、これらはすべて誇り高い文化財刀職(武士)である自分が受けた不当な処遇だと勝山被告は言いたいようなのです。そして項目ごとに損害額を書き連ね、最後に「被害総額 合計300万円」としています。まるで吉本新喜劇のギャグですが (4) 、勝山剣光堂の被害者は、そのほぼ全員が、この調子でさまざまな料金を請求されていますので、まったく笑い事ではすまされません。そのことは2016年11月18日の『福井新聞』でも一部、取り上げられています。

「悪質落札者 Yahoo! ID」の相手方は会社の経営者でした。以下はその会社のウェブサイトです。

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勝山智充被告は最後の最後まで自分の負けを認めたくなかったものと見え、次のようなウェブサイトを作っているのです。

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これについては何も言う必要はないでしょう。なお、「悪質落札者 Yahoo! ID」の最後を締めくくる警告文は勝山節の真骨頂と言うべきものであり、あえて以下にその全文を引用することにします。

本ページの全部または一部のコピー、複製、複写、転写、印刷(プリントアウト)、外部出力、書き出し、撮影などの一切を厳禁とし、許可しません。
それらを行った時点で実行者に罰金一百万円の債務が発生し、またこれらを発覚または発見した時点で、発見された者に対し罰金一百万円相当の請求または差押強制執行を可能とする。
この約款は裁判所ならびに公正証書と同様の権限を有することを認め、その際には反論および拒否はできない。


これまで民事・刑事の両法廷を通じて、これと同様の主張を繰り返してきた勝山智充被告に対し、福井地方裁判所はどのような判断を下すのでしょうか? 今年7月3日の論告求刑公判では「態様は極めて悪質」「何ら反省も見られない。今後も同様の犯行を繰り返す恐れがある」として懲役5年が求刑されました (5) 。判決公判は今月18日、午後1時30分から始まります。


注記

(1) NPO法人EPOのウェブサイトでは「植樹開始2004/04」となっているのだが、国土緑化推進機構が発行した『緑の募金 事業報告集 平成16年度』では「実施時期[平成]16年6月27日、28日、29日」となっており、こちらが正しいと考えられる(109ページ)。

(2) NPO法人EPOの公式サイトのトップページには「CO2削減証明書取得/NHK取材インタビュー」の表示が現在も見られる。遅くとも2005年12月には同様の表示があったことが確認できるのだが、勝山智充被告のNHK出演の事実はEPOの信用を高めるために相当長期間にわたって利用され続けたことになる。なお、「CO2削減証明書」というのは何のことか不明だが、おそらく勝山被告本人の記念写真つき「証明書」のことを指すものであろう。他にそれらしいものはないようである。いずれにせよ一般にCO2削減証明書と呼ばれているのは各種の民間企業や団体が各自勝手に発行しているものであり、仮に勝山被告が自分で作ったものではないとしても、それほど大きな意味を持つものとは言い難い。

(3) 勝山智充被告は「PC WEB ソリューション」という会社を作っていた(英文社名 PcWeb Solutions.Co.,Ltd.)。そのウェブサイトは少なくとも2013年1月から2015年3月までのあいだ閲覧が可能であったようである。そのURLは http://www.epo-npo.com/pcwebsolutions/ であり、NPO法人EPOのウェブサイトの中に組み込まれていることから、実質的にEPOのWEBソリューション事業と見ることができる。そのことを考え合わせると、最低でも2004年8月から2015年3月までのあいだは何らかの形で営業活動が続けられていた可能性が高い。

(4) あるいは永井豪「チャカぽこ」(1971年)の主人公が刀剣商になれば、かくやあらんといったところであろう。我流の念仏を唱えて托鉢を行う私度僧という設定だが、念仏を唱えさえすれば何でも自分のものになると主張する。ちなみに勝山智充被告は夫婦で、とある宗教団体の熱心な信者であるとされている。被告夫妻の一連の言動は、その教義を反映したものであろうか?

(5) 「日本刀横領 被告に懲役5年求刑 福井地裁 検察『態様悪質』」『福井新聞』2018年07月04日、27面

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1年生福井市議の『疑惑の交遊録』」〈県内「黒議員」の事件ファイル〉『北陸政界』平成29年新春号(2017年01月05日)57ページ

備考

独自記事。